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エリザベスラインとは?ついに開通 -新線の特徴を紹介

エリザベスラインのトンネル
© TfL / Crossrail Ltd

2022年のプラチナジュビリーの年に開通する新線「エリザベスライン」。

この記事を読めば、エリザベスラインがどんな路線なのかがわかります。

1. エリザベスラインとは?

© TfL, Crossrail Ltd

エリザベスラインとは、イギリスの「レディング」「ロンドン中心地」「エセックス」を繋ぐ電車のこと。

2009年よりCrossrail Ltd (MTAコーポレート) により当線建設が始まり、当初の2018年開業予定を大幅にオーバーし、2022年5月24日に正式オープン。

ロンドン交通 (Transport for London)が運行を認可するロンドンレイルで、今後年間2億人が利用すると予測されています。

Memo

2018年頃から正式開通までエリザベスラインの一部区間は「TfLレイル」として運行されていましたが、2022年5月24日からは「エリザベスライン」に名前が統一。
ちなみに開通前は、エリザベスラインの建設プロジェクト名であった「クロスレイル」と呼ばれるのが一般的でした。

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2. 首都中心部を通り抜ける東西ルート

トッテナムコートロード駅のホーム(エリザベスライン)の様子
Credit: Monica Wells / © TfL, Crossrail Ltd

前述したようにエリザベスラインは、イギリスの「レディング」「ロンドン中心地」「エセックス」を繋ぐ長い路線(100km以上)。

これまで市外からロンドン市内の中心部を東西に通り抜ける鉄道は無かったため、この新線の登場により市外からロンドン中心部(またはその逆)~東西へのアクセスが容易になります。

また、西側の路線はレディングだけではなく「ヒースロー空港」へも枝分かれしており、空港と市内間の移動手段がより充実。

エリザベスラインの簡略路線図
©TanksLondon.com

開通後しばらくは「乗り換えが必要な箇所がある」ので、実際に利用する際は別記事の「エリザベスラインの利用ガイド」をご参照ください。

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3. 移動時間が短縮

高速でトンネルの中を走り抜けるエリザベスラインの電車
© TfL, Crossrail Ltd

エリザベスラインは、ロンドン市内に新たに造られた42kmのトンネル(地下)を含むルートをハイスピード (時速145km) で走行し、開通前と比べ移動時間が短縮されるのも大きなポイント。

運行の頻度は1時間に12本 (Paddington-Abbey Wood間)、秋以降はピーク時で1時間に22本 (Paddington – Whitechapel間) にもなるとのこと。

以下、エリザベスライン開通後の所要時間例を紹介。
*()はエリザベスライン開通前の所要時間。

  • パディントン – アビーウッド 29分 (約1時間)
  • ファリンドン – カナリーワーフ 10分(24分)
  • ボンドストリート – リバプールストリート 7分(11分)
  • パディントン – カナリーワーフ 17分(21分)
  • ストラットフォード – ボンドストリート 15分(21分)
  • イーリング・ブロードウェイ – トッテナム・コートロード 13分(26分)

*ボンドストリート駅は開通後も工事が続き、2022年末ごろのオープン予定と言われています。

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4. 車両や駅の設備

エリザベスラインの車内の様子
© TfL, Crossrail Ltd

エリザベスラインの停車駅は全部で41駅。

世界最古のロンドンの地下鉄にはエアコンの無い路線も多く、夏の暑い日にはサウナ状態となるのが辛いところでしたが、最新のエリザベスラインにはもちろん「エアコンあり」!

また、駅構内ではWiFiの利用が可能です。

Memo

2023年4月時点、走行中のトンネル内ではネット接続できません。2024年末までには、4G/5G接続できるようになり走行中のSMS、通話、インターネット接続が可能になる予定とのTfLの公式情報あり。

駅は新たに建設された所もあれば、既存の駅のアップグレード工事が行われた場所もあります。

全ての駅にはエレベーター完備。
地上からホームまでバリアフリー (Step Free)なので、車いすやベビーカー、大きな荷物があっても快適に利用できるのが嬉しいところ。

地下のホームと線路の間には、床から天井までを完全に隔てるホームドアがあり安心快適。

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5. ロンドンの地下を走るがチューブではない

パディントン駅のホームの様子(エリザベスライン)
Credit: Chris BevanLee / © TfL, Crossrail Ltd

エリザベスラインはロンドン交通 (Transport for London)のロゴ – ラウンドル(紫)が目印。そして、市内中心部では地下を走り、既存のチューブ(地下鉄)路線への乗り換えも容易です。

ロンドン市内だけで乗り降りしていると、あたかもチューブを利用している感覚になるかも知れませんが、実際はチューブの路線とは別の位置づけのエリザベスライン。

チューブとエリザベスラインの違いを良く表しているのが地下鉄の路線図
既存のチューブ路線が「Bakerloo」「Central」などと表記されているのに対し、エリザベスラインに限っては「Elizabeth Line」となっており、路線ルートも二重線で表示されています。

ロンドン市内を走るDLRオーバーグラウンドの様な、地下鉄とは異なる電車の一つと考えると分かりやすいかもしれませんね。

最後に

本文内でもふれましたが、開通後のエリザベスラインはしばらくの間「乗り換えが必要な箇所がある」ので利用の際はご注意を!

(加えて、セントラルセクションは日曜運休です!)

エリザベスラインの運行時間や運賃、利用できるチケットなどについては、別記事の「エリザベスラインの利用ガイド」をご参考にどうぞ。

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