イギリスのビザの種類を紹介【観光・留学・就労】
この記事では、イギリスの代表的なビザの種類や申請条件などを「滞在目的別」に紹介しています。
ビザが必要なのかわからない方も参考にしてみてください。
1. イギリスのビザの種類
イギリスへ渡航の際は、滞在期間や渡航目的によっては渡航前に「ビザ申請」が必須です。
通常、イギリスに「6ヶ月を超えて滞在」する場合はビザ申請が必要です。
日本人は、多くのケースにおいて「6ヶ月以内の滞在」の場合はビザ申請が不要ですが、2025年1月以降は、渡航前に電子渡航認証「ETA」を取得することが必須となるためご注意ください。
渡航目的 | ビザ申請 | ETA | 種別 |
観光 (6ヶ月以内の滞在) | × | ◯ | Standard Visitor |
家族や友人の訪問 (6ヶ月以内の滞在) | × | ◯ | Standard Visitor |
語学学校や短期コース (6ヶ月以内の滞在) | × | ◯ | Standard Visitor |
語学学校へ通う (6~11ヶ月の滞在) | ◯ | × | Short-term study visa |
長期留学 | ◯ | × | Student visa |
YMS (就労) | ◯ | × | Youth Mobility Scheme visa |
就労 | ◯ | × | 各種 |
結婚の登録 | ◯ | × | Marriage Visitor Visa |
*ビザの種類や要項などは突然変更されることがあため、最新情報は英国政府公式サイトで必ずご確認ください。
2. 各ビザの詳細を紹介
ここからは、英国政府の公式情報をもとに、各ビザの詳細や、渡航前に知っておきたい滞在時の条件などを紹介します。
6ヶ月以内のイギリス滞在
前述の通り、Standard Visitorのカテゴリーとなる「6ヶ月以内の滞在」は、日本国籍の方であればビザ申請は不要です。
以下、Standard Visitorができることと、できないことの例を紹介します。
【6ヶ月以内の滞在中にできること】
- 観光・レジャー・知人家族の訪問
- 登録された慈善団体での最長30日のボランティア
- 最長6ヶ月までのaccredited institutionでの勉学(語学学校含む)
- 最長30日までの習い事(例:ダンスコースなど)など
- ミーティングや面接などの仕事の用事
【6ヶ月以内の滞在中にできないこと】
- 自営業者または英国内の会社での就労 (有給無給問わず)
- 入出国を繰り返しての過度な長期滞在
- 結婚
短期の語学学校 (Short-term study visa)
Short-term study visaは、6ヶ月以上11ヶ月以内の英語コースに通うためのビザです。
コース期間に加えプラス30日の滞在が可能ですが、11ヶ月を超えて滞在することはできません。
ビザ申請時には、申請料とは別に「英国医療サービスNHSの利用料 (IHS)」を支払う必要があります(1年で£776 / 2024年9月時点)。
【ビザの申請条件】
- 16歳以上である(18歳未満は親の同意書)
- 航空券、滞在先の手配済みである((18歳未満の場合)
- 参加する英語コースは英国政府認定の機関であること
- 滞在資金が十分にあること(英国での就労不可)
申請についての詳細情報は、イギリス政府の公式サイトShort-term study visaへ。
長期留学 (Student visa)
Student visa(学生ビザ)は、学位取得のコースの場合は最長5年の滞在(18歳以上)、学位より下のレベルのコースであれば最長2年の滞在が可能なビザです。
【Student visa申請条件】
- 16歳以上である(18歳未満は親の同意書)
- Licenced Student Sponsorのコースへの入学許可を得ている
- 一定の英語力がある
- 滞在中に必要な資金が十分にある
- 英国医療サービスNHSの保険料(IHS)が支払える(1年で£776 / 2024年9月時点)
必要書類や申請方法を含めたStudent visaについての詳細は、イギリス政府の公式サイトStudent visaへ。
YMS – ユース・モビリティ・スキーム・ビザ
Youth Mobility Schemeビザ(略してYMS)は、最長で2年にわたり就労滞在が可能なビザです。
オーストラリアやカナダなどで行われている「ワークングホリデー」と似たスキームで、日本を含む一部国籍の若者が申請対象となっています。
【YMS参加条件】
- 日本国籍を有する18~30歳
- £2,530以上の資金証明が可能(通帳残高)
- 扶養義務のある17歳以下の子供がいない
- これまでにYMSビザで英国に滞在したことがない
【YMSビザ申請の申請方法】
2023年までは毎年2回の抽選応募が行われていましたが、2024年1月31日より日本国籍者は抽選ではなく「いつでも申請可能」となり、募集人数(定員)はこれまでの1500名から6000名に変更となりました。
YMSビザの申請はオンライン(GOV.UK)で行い、ビザの申請料(£298 / 2024年9月時点)や英国医療サービスNHSの利用料(2年で1552ポンド / 2024年9月時点)を支払います。その後、ビザセンターでの各種手続きを行いビザ取得となります。
就労ビザの種類
イギリスで就労が可能なビザは、前述したYMSビザ以外にもさまざまな種類があります。
【就労ビザの種類一例】
- Health and Careworker Visa
- Skilled Worker Visa
- Creative Worker Visa
- Innovator Founder Visa
- Graduate Visa
- Global Talent Visa
- High Potential Individual Visa
就労可能な各ビザの詳細は、英国政府公式サイトWork in the UKのページで確認できます。就労ビザの種類によっては突然変更、または受付が締切られることがあるため最新の情報確認をおすすめします。
3. 最後に
いかがでしたでしょうか?
ここで紹介したイギリスのビザの種類はほんの一部です。
この記事を読んでも「どのビザを申請すればよいのかわからない!」という方はCheck if you need a UK visa (GOV.UK)にアクセスしてみてください。質問にチェックを入れていくと申請するビザの種類がわかります。
本記事で紹介したビザの内容は2024年9月時点の情報です。
イギリスのビザ要項は頻繁に変更されるため、英国政府の公式サイトで必ず最新の情報をご確認ください。