イギリスが舞台のおすすめ映画&ドラマ17選【ロケ地ガイドも!】
この記事ではロンドンが多く登場する映画に加え、イギリスの文化や歴史、イギリス英語の勉強にもなりそうな映画やドラマシリーズを紹介しています。
映画のロケ地情報も紹介しているので滞在中のロケ地巡りのご参考にもどうぞ!
1. パディントン
日本劇場公開:2014年
時間:1時間35分
赤い帽子と青のダッフルコートがトレードマークの「クマのパディントン」。
ペルーから大都市ロンドンにやってきたパディントンは、ブラウン家に住み始めることになるのですが、初めてだらけのロンドン生活にハプニング続出!笑いあり、涙ありのほんわかムービーです。
ロンドンの町並みに加えて、自然史博物館やロンドンバス、地下鉄なども登場するのでテンションも上がること間違いなし!
また、映画は常に英国英語で進行するため、英国独特のアクセントや話し方なども勉強になります。一応、子供向けの映画なので分かりやすいかと思います。
クマの名前「パディントン」は、ロンドン中心部に実在する「パディントン駅」からつけられており、パディントン駅にはクマのパディントンの銅像や専用グッズ売り場もあります。滞在中に訪れてみましょう!
2. 英国王のスピーチ
日本劇場公開:2011年
時間:1時間58分
現英国君主である「エリザベス2世」の父である前英国王「ジョージ6世」の実話をもとにした映画。第83回アカデミー賞において作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4つを受賞しています。
国王でありながら吃音症(きつおんしょう)であったジョージ6世。妻エリザベスや言語療法士と共に試練を乗り越える様子を当時の社会情勢と共に描いています。
障害、友情、歴史、英国王室などを英国独特のウィットと共に楽しめるおすすめの映画です。
ジョージ6世を演じるのは、このページでも紹介している映画「ブリジットジョーンズの日記」や「ラブ・アクチュアリー」などでお馴染みの英国名俳優「コリン・ファース」。
映画内に登場する英国君主の住まい「バッキンガム宮殿」は、毎年夏季限定で内部が一般公開されています。詳しくはバッキンガム宮殿のステイトルームツアーのページを参照。
3. ドクター・フー
ドクターフー (Doctor Who)とは、1963年に始まった英国BBC発の人気SFドラマシリーズです。1989年にいったん終了しましたが、2005年より新たなシリーズが始まり、これまで12シリーズがBBC Oneにて放送されてきました。
ストーリーの中心となるのは「ドクターフー」と呼ばれる人間の姿をした異星人で、タイムトラベルなどの高度な技術を用い、無限大に広がる宇宙で起こる様々な出来事に時空を超えて立ち向かいます。「ドクター」の謎の背景を巧みに織り込みながら展開していくストーリーは、想像力溢れる未知の世界や出来事が盛りだくさんでSF好きにはたまらない内容となっています。
ドクターフーを語る上では欠かせない「ターディス」は、見た目はただの青い警察のボックス(Police Box)だけど中に入ると異空間のタイムマシンという代物。このPolice Box、ロンドンのアールズコート駅前(Earl’s Court rd沿い)に停まっています。Doctor Whoファン必見!
*英国内では、BBCのDoctor Whoサイトでこれまでの全シリーズが視聴できます。
4. ブリジットジョーンズの日記
日本劇場公開:2001年
時間:1時間37分
32歳、独身、彼氏なし、たばことお酒大好き、天然。
アラサーイギリス人ブリジットの日々を描いたラブコメ映画です。
飾らなく、ありのままの自分をポジティブに一生懸命生きるブリジットに共感できる女性は多いはず。「ノッティングヒルの恋人」の英俳優ヒュー・グラントと「英国王のスピーチ」でも登場したコリン・ファースの2人はまさにはまり役!
落ち込んだ時に見ると元気になれるお勧めの名作です。
ブリジットを演じるレネー・ゼルウィガーはアメリカ人なので、この映画の為にイギリス英語を相当練習したのだそうな。英国人からの評判は上々なのだとか!
映画内に登場するブリジットの自宅(フラット)はロンドンブリッジにあります。現在はThe Globe Tavern(グーグルマップ)というパブとなっています。観光地としても有名な食品マーケット「バラマーケット」の直ぐ側です!
5. イミテーションゲーム
日本劇場公開:2015年
時間:1時間54分
「イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」とは、現在のコンピューターの基礎を作った天才数学者「アラン・チューリング」の数奇な人生を、事実に基づき描かれた映画です。
舞台は第二次世界大戦時の英国。解読不可能と言われたドイツの暗号「エニグマ」の解読装置の設計に挑むチューリングや当時の世界の状況を背景に、天才であるがゆえの社会での生きにくさや性的思考の違いに苦しむ主人公の葛藤が描かれており考えさせられる内容となっています。
ビッグベンの近くに位置する「チャーチル博物館」にはエニグマ暗号機が展示されています。イミテーションゲームと合わせて「ウィンストンチャーチル ヒトラーから世界を救った男」もおすすめです。
6. ダウントンアビー
ダウントンアビーとは、2010年より5年に渡って英国で毎週放送されていた人気ドラマです。続編の映画版もあります。
テレビシリーズとして、ゴールデングローブ賞などをはじめとした数々を受賞している大人気の作品です。
舞台は20世紀初めの英国で、「ダウントンアビー」と呼ばれる大邸宅に住む貴族の「クローリー家」と「使用人」の生活を中心に、当時の社会情勢や時代の流れを絶妙に含みながら、さまざまなドラマが展開していきます。
現在も英国に存在する「階級」の違いがあらゆるシーンで垣間見え、英語の発音やファッション、社交の仕方などが興味深いです。
7. ラブ・アクチュアリー
日本劇場公開:2004年
時間:2時間14分
公開から16年経った今でも、クリスマスシーズンの定番映画として不動の人気を誇る名作「ラブ・アクチュアリー」。
愛をテーマにした映画ですが、恋愛だけでなく家族愛や友情などの様々な愛の形を描いているので男性が見ても楽しめます。何度も見る度にこの映画の良さが深まると思う人は、日本人だけでなく英国人も同じの様です。
ストーリーの舞台は主にロンドンで、観光滞在の際におなじみの場所が沢山登場します。
滞在の際には、ロケ地を巡るのもおすすめです。
ラブ・アクチュアリーロケ地一覧
- ヒースロー空港(映画の始まりと終わり)
- Somerset House(スケートリンク)
- Selfridge’s(ハリーがネックレスを購入)
- 2a Blenheim rd(ジェイミーベネットの家)
- Westway Studio(ビリーマックがレコーディング)
- City Hall(ビリーマックのレコード会社)
- Heat Radio(ビリーマックのラジオインタビュー)
- St Paul’s Clapham(ダニエルの奥さんの葬儀)
- Grosvenor Chapel(ピーターとジュリエットの結婚式)
- 102 Poplar rd(ナタリーの家)
- 27 St Luke’s Mews(マークがカードで愛を伝えるシーン)
8. ノッティングヒルの恋人
日本劇場公開:1999年
時間:2時間3分
映画『ラブ・アクチュアリー』で英国の首相を演じるロンドン出身の「ヒュー・グラント」が、世の女性を虜にした名作『ノッティングヒルの恋人』。
映画の舞台は、タイトルにもある西ロンドンの「ノッティング・ヒル」。お洒落な街並みは現在でも変わっていません。
ロンドンに行く際には、必ず見ておきたいおすすめの一本です。
ノッティングヒルの恋人 ロケ地一覧
- 142 Portbello Rd(ウィリアムの書店)
- 280 Westbourne Park Rd(青いドア、ウィリアムとスパイクのフラット)
- 105 Golbourne Rd(失敗したトニーのレストラン)
- 91 Lansdowne Rd(アナが招かれたバースデーパーティの家)
- Rosmead Garden(夜に忍び込んだプライベートガーデン)
- Ritz Hotel(アナの宿泊先)
- Savoy Hotel(ウィリアムのプロポーズ、プレスカンファレンス)
- Zen Garden(ウェディングパーティー)
- Empire Leicester Square(エンディングのプレミア試写会)
9. ハリーポッターシリーズ
世界中で大ヒットし、現在でも子供から大人までの多くを虜にし続けるファンタジーアドベンチャー「ハリーポッター」。全8作。
ハリポタ映画を観たら、ロンドンのハリーポッターのスタジオツアーを訪れてみては?
ロケ地巡りもおすすめです。
ハリーポッターシリーズ ロンドン市内のロケ地
- キングスクロス駅
- ロンドン動物園(賢者の石、レプタイルハウス)
- ピカデリーサーカス
- ミレニアムブリッジ
- レドゥンホールマーケット(リーキーコルドロン)
- オーストラリアハウス(グリンゴッツ銀行)
10. ダ・ヴィンチ・コード
日本劇場公開:2006年
時間:2時間28分
ダン・ブラウンの同名小説「ダ・ヴィンチ・コード」を映画化した作品。監督は「ビューティフルマインド」も手掛けたロン ハワード氏。
主演はトム・ハンクスで、ジャン・レノや「アメリ」で有名なオドレイ・トトゥなどそうそうたるキャストにも注目ですが、それ以上に、キリスト教の歴史を根底から覆すストーリーは中々の衝撃です。著書であるダン・ブラウン氏は「この小説は事実に基づいている。」とコメントしたことで一層世界の注目を集めることとなった話題?問題?作です。
本作の舞台はフランスやロンドンで、パリとロンドンの両方を訪れる予定のある人は特に事前にこの映画を見ておくと旅が一層楽しくなるかもしれません。
ダビンチコードに登場するロンドンのロケ地には、アイザックニュートンの墓があるウェストミンスター寺院やテンプル騎士団の墓などがあります。
11. レ・ミゼラブル
日本劇場公開:2012年
時間:2時間37分
ロンドンのウェストエンドを代表するミュージカルと言っても過言ではない「レ・ミゼラブル」の映画版。原作はヴィクトル・ユーゴによって1862年に発表された同名の小説です。
舞台は19世紀のフランス。激動の時代の中、不遇な人生を送る一人のフランス人男性「ジャン・ヴァルジャン」がストーリーの中心となっており、当時のフランスの社会情勢や民衆の生活などを背景に物語は進んでいきます。
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイと超豪華キャストの演技も見どころです。
ロンドンでミュージカルを見ようと思っている人は、事前に映画を見て予習しておくと現地でより楽しめるはずです。
12. 博士と彼女のセオリー
日本劇場公開:2015年
時間:2時間3分
この映画は、英国の理論物理学者「スティーブン・ホーキング博士(1942-没2018)」の妻であるジェーン・ホーキングさんが2007年に発表した「Travelling to Infinity」が原作となっており、筋萎縮性側索硬化症の為、車椅子と意思伝達装置を使用し50年もの間研究活動を続けられたホーキング博士との関係を描いています。
英国の美しい景色が多く観られる本作は、博士が研究を行っていたケンブリッジが主なロケ地となっていますが、一部はロンドンでも撮影されました。その一つに、ホーキング博士とジェーンさんが知り合うきっかけとなったハウスパーティのロケ地(Craxton Studiosグーグルマップ)があります。
第87回アカデミーショーにおいて、ホーキング博士を演じたエディ レッドメインが主演男優賞を受賞しています。
13. ミスター・ビーン
ミスタービーン (Mr Bean) とは、1990年~1995年に英国で放送されていたテレビシリーズで、ミスタービーンが繰り広げるドタバタのコメディ劇です。日本では90年代にミスタービーン旋風が起こり、ビーンが持つクマのぬいぐるみも人気でした。
ミスタービーンは、喋りではなく動作でわかるお笑い作品なので、たとえ英語が分からなくても気楽に楽しめます。
ミスタービーンを演じる「ローワン・アトキンソン」は、おバカな役回りとは裏腹に、実はオックスフォード大卒の秀才なのでした!
14. ヴィクトリア女王 最後の秘密
日本劇場公開:2019年
時間:1時間51分
大英帝国を象徴する女王として約63年も在位されたヴィクトリア女王の知られざる物語。
2000年に入り発見された日記を基に「Victoria & Abdul」(著:シャラバニ・バス)が書かれ、映画化となった作品なので「実話」です。
舞台は1887年のイギリス。インド女帝でもあったヴィクトリア女王とモスリム教徒のインド人使用人「アブドゥル・カラム」との間に育った特別な関係を描いています。
本作の大半は、英国の離島「Isle of Wight(アイル オブ ワイト/ワイト島)」にあるオズボーンハウスやその周辺で撮影されたそうですが、ロンドンの世界遺産サイト「マリタイムグリニッジ」にある「旧王立海軍学校」での撮影も行われています。グリニッジは、英国や王室の歴史が詰まった興味深い観光地でもあるので是非訪れてみましょう!
15. シャーロック
19世紀のイギリスの小説家「コナンドイル」の代表作である「シャーロックホームズ」。
これまで、シャーロックホームズの物語を基に数々の映画やドラマが製作されてきましたが、この「シャーロック」は舞台を21世紀の現代とした異色の「テレビシリーズ」となっています。とは言え、元祖ホームズの特徴的な人柄はしっかりと残されており、GPSなどの現代科学を駆使し展開していく本作は非常に高い評価を受け「英国アカデミー賞最優秀テレビドラマ賞」や「エミー賞ミニ・シリーズ部門脚本賞」を受賞しています。
ホームズ役は、イミテーションゲームの「ベネディクト・カンバーバッチ」。いい味出してます。
本土英国では2010年より放送開始され、2017年までに計4シリーズ(特別回を含め合計で13エピソード)が放送されました。
ロンドン市内だけでなく、バースやカーディフ、ウェールズなど英国の様々なロケーションが登場します。
作品中のホームズとワトソンが住むフラットの一階にある「Speedy’s cafe」は、ロンドンに実在する同名のカフェで、普通に食事ができます。本来のアドレスは「221b ベイカーストリート」ですが、観光客などが多い賑やかな場所にある為、もう少し静かな「North Gower Street」(グーグルマップ)が選ばれたそうな。
16. ミッション: インポッシブル
アメリカで20世紀後半にテレビシリーズとして人気だった「スパイ大作戦 Mission Impossible」を映画化したシリーズ。
アメリカの架空のスパイ秘密組織「IMF」に所属する、主人公でスパイの「イーサン・ハント」(トム・クルーズ)を中心に展開するアクション映画。ロンドンでのシーンも度々登場します。
ローグネイションとフォールアウトは、ハリーポッタースタジオツアーがあることで有名なロンドンの北東部に位置するワーナーブラザース・スタジオでも撮影されたそうです。
テートモダンを訪れる際には、テムズ川に架かるブラックフライヤーズ駅の鉄橋の屋根を走るイーサンハントを思い出してみましょう(フォールアウト)。
17. 007シリーズ
アメリカのスパイ組織IMFに続いて、こちらはイギリスのスパイ組織MI6(エム・アイ・シックス)。
MI6に所属するエージェント「ジェームズボンド」(コードネームは007)を主人公とするアクション映画で、英国の作家イアン・フレミングのスパイ小説が基となっています。
1962年のボンド映画第一作目の「Dr. No」から2021年劇場公開となった「NO TIME TO DIE」まで合計25作品。
これまでジェームズ・ボンドを演じた役者は、「ショーンコネリー」、「ロジャームーア」、「ピアースブロスナン」、「ダニエル・クレイグ」などの全7名。
英国出身の俳優ダニエル・クレイグの次にボンド役を演じるのは、一体誰なのか?
ミッションインポッシブルのIMFは架空の機関ですが、MI6は実在する諜報組織でロンドンのVauxhall橋の側に本部があります(グーグルマップ、橋の上からVauxhall駅方向を見て左側に建つ建物)。映画内でも実際に登場しますので注目してみましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
おすすめの映画はもっとあるのですが、とりあえずこの辺りで止めておきますw。
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