日本の電気製品をイギリスで使う方法【準備ガイド】
スマホやPC、ヘアドライヤーなど、イギリス滞在中に使いたい電気製品は、いろいろあると思います。
でも、日本と電圧が異なるイギリスに行く際は、事前準備が必要な場合があります。
この記事では在英歴約20年で旅行好きの筆者が、イギリスの電圧事情や日本の電気製品をイギリスで使用する際に、日本で準備してきた方が良いものなどを紹介しています。
1. 電圧の違い
日本の電圧100ボルトに対して、イギリスは230ボルト！とかなりの電圧差があります。
非対応の物を誤って使用してしまうと、電気製品が壊れるだけでなく怪我の恐れもあるので気を付けたいところ。
イギリスに持っていきたいと思っている電気製品が230V対応なのかどうかは、次を参考に「定格電圧のチェック」してみましょう。
2. 定格電圧のチェック
持っていきたい電気製品がイギリスでもそのまま使用できるのかは、製品の定格表示シールや説明書の製品仕様欄でチェックできます。
INPUT / 入力の欄に「100V – 240V」 とあれば、240V まで対応するという意味であり230Vのイギリスでの利用が可能です。（日本で販売されているスマホやパソコンの殆どが対応しているはず）
イギリスの電圧に対応していない製品は、次項で説明している「変圧器」を利用すればイギリスで利用することが可能です。
230V対応、非対応のどちらの電気製品であってもイギリスで日本の電気製品を利用する際にはコンセントの差込みをイギリス対応にするための「変換プラグ」が必要となるので忘れずに準備しておきましょう。→ 変換プラグの項目を読む
3. 変圧器（ダウントランス）
「230V非対応の日本の電気製品」をイギリスで利用する為には「変圧器」が必要となります。
変圧器（ダウントランス）とは、イギリスのコンセントと日本の電気製品の間に入り、230Vの電圧を110Vまで下げる働きをする機器の事です。
変圧器には様々な大きさがあり、持っていきたい電気製品のワット数（消費能力の数値）に合ったものを探したいところです。
基本、パワーのいる電気製品ほどワット数が高く、それに応じて変圧器のサイズや重さは大きくなり値段も高くなります。
電気製品のワット数を確認するには、電圧と同じく、製品の定格表示シールや説明書の製品仕様欄をチェックてみましょう。
大型の変圧器は高額
日本で使用していた炊飯器や魚焼きグリル、ホットプレートなどをイギリスでも使えたらうれしいが、これらは大型の変圧器が必要となることが多い家電。
でも、大型の変圧器は「値段が高い」うえに「かなり重い(11kg程…)」。加えて「実際に使用する際に場所を取る」「見た目が悪い」という難点が…。
どの日本家電をいくつ持って行きたいのかにもよりますが、変圧器を必要としない「イギリスでそのまま使える海外対応製品」の購入を検討してみるのもおすすめです。
「イギリス 炊飯器」などと検索すれば見つかるはず。
参考までに楽天市場で「イギリス 炊飯器」と検索したページを置いておきます。
また、イギリスで入手できる電気製品もあるので、英国大手の家電量販店Currysやイギリスのアマゾンなどで事前にリサーチしてみるのもおすすめです。
4. 変換プラグ
変圧器の要・不要に関係なく、日本の電気製品をイギリスで使用する際には、コンセントの差込をイギリス対応にするための変換プラグが必要となります。
通常の変換プラグには、変圧器の様に電圧を変換する機能はありません。
イギリスで利用されている一般的なコンセント（壁の差込口）の形状は角形の穴が3つ空いたものとなります（上の写真参照）。
高電圧の為コンセントにはスイッチが付いているものが多く、使用する際にはプラグを差し込んだ後にこのスイッチを押して利用すると安心です。
小さなお子様がいる場合には、使用していないコンセントのスイッチを切ることに加えセイフティ・カバー (Amazon UK)をつけておけばより安心かと思います。
渡英の際に準備したい変換プラグは、日本の二股の差込み口に「３つの角形の突起」がついたBFタイプ（Amazon.co.jp)です。
ちなみに、イギリスの変換プラグとして販売されているものの中には、「３つの丸型の突起」がついたB3タイプ（Amazon.co.jp)もあるかもしれませんが、ロンドンではほとんど見かけません。
イギリスだけでなく他のヨーロッパ諸国にも行く予定があれば、マルチタイプの変換プラグ（Amazon.co.jp)を一つ持っているとどの国に行っても安心です。ただし、このプラグはサイズが大きいので、イギリスでの日常使い（長期）にはBF変換プラグの利用がおすすめです。
5. バスルームのソケット
滞在先の部屋のバスルーム内には、上の写真のようなコンセントがあるかもしれません。
イラストからも分かるように、このコンセントは「電気シェーバー」や「電動歯ブラシ」の専用コンセントです。
このコンセントは、ワット数の高いヘアードライヤーなどの電気製品は使用できません！使用すると電気製品が壊れたり、発火する可能性もあるのでご注意ください。
この専用コンセントの多くは、2つの丸型のピンの付いたプラグ対応となる為、日本の電気シェーバーなどを使う際は、Cタイプ変換プラグ（Amazon.co.jp）が必要です。
日本で販売されている最近の電気シェーバーや電動歯ブラシのほとんどは、100V~240V対応なので変圧器がなくても使用できますが、念のため、製品の定格電圧は事前にチェックしておきましょう。 ちなみに、多くの航空会社では電気シェーバーや電動歯ブラシの機内持ち込み（使用）が可能だそうです。
6. ヘアドライヤーについて
ヘアドライヤーはワット数が高い電気製品なので、日本のヘアドライヤーをイギリスで使用するには、大容量の大型変圧器（重い）が必要となります。
そのため、イギリスでヘアドライヤーを使用したい場合は、日本の海外対応ヘアドライヤー（Amazon.co.jp）を持っていくか、現地で購入するのが現実的です（どちらも変圧器不要）。
ただし、筆者の経験上、海外対応のヘアドライヤーは壊れやすいと感じるので、長期間イギリスで生活する場合は特に、現地のドライヤーを購入するのがおすすめです。
イギリスで販売されているヘアドライヤーの値段はピンキリですが、「ただ乾けばいい」という場合は、町の薬局Bootsの11ポンドほどで買えるヘアドライヤーがおすすめです。
イギリスで日本のメーカーのヘアドライヤーを購入するなら、パナソニックのナノイー(Boots / イギリス仕様)がおすすめです。
最後に
いかがでしたでしょうか？
荷造りは大変ですが、トラブルを避け、現地でやりたいことを思う存分楽しむためにも、次の記事も参考にして渡航までの準備をがんばってください！
