【2024年版】ロンドンの地下鉄・バスの最新料金や運賃の仕組みを解説
この記事では、ロンドン市内を走る公共交通TfLの最新の運賃やチケットの種類、仕組みを「地下鉄(電車)」と「ロンドンバス」に分けて紹介しています。
この記事を読めば「交通費の節約ポイント」もわかります。
1. 地下鉄(電車)の最新運賃・仕組みを解説
ロンドン交通局(TfL)が運行する電車には、チューブ(地下鉄)、エリザベスライン、DLR、オーバーグラウンドなどがあります。
これらの電車では、統一された運賃システムが採用されており、オイスターカードなどの非接触型決済が利用できます。
市内にはロンドン交通局(TfL)以外の会社が運行する「ナショナルレイル」の電車も走っていますが、ロンドン市内であればオイスターカードで乗車でき、TfLの運賃が適用されます。ただし、ヒースロー・エクスプレスなどの特別列車は対象外です。
ロンドン市内の電車の運賃は基本、「区間(ゾーン)」や「時間帯」によって異なります。
*どの駅がどのゾーンにあるのかはTfL公式サイトの地下鉄マップで確認できます。
大人の片道運賃 (Pay As You Go)
以下の表は、オイスターカードなどの非接触型決済利用時の大人のPay As You Go(その都度払い)の運賃表です。
(10歳以下の子供は乗車無料です。11歳以上については別記事の割引オイスターカードの記事を参照)
(2025年3月までの運賃)
時間帯 | Zone1 | Zone1-2 | Zone1-3 | Zone1-4 | Zone1-5 | Zone1-6 |
ピーク | £2.80 | £3.40 | £3.70 | £4.40 | £5.10 | £5.60 |
オフピーク | £2.70 | £2.80 | £3.00 | £3.20 | £3.50 | £3.60 |
【エリザベスラインのプレミアム運賃】
*エリザベスラインに限っては、ヒースロー空港の駅 (Z6)を利用する際(乗車・下車)に「プレミアム運賃」が適用となるのでご注意ください。
詳しくは、エリザベスラインの利用ガイドやヒースロー空港と市内間の移動ガイドを参照。
*駅名入力による運賃検索はTfL公式サイトのSingle Fare Finderで行えます。
運賃上限額「キャップ」システム
ロンドン交通局(TfL)はオイスターカード等の非接触型決済を使用する人々が、1日または1週間に行う移動に対して「支払う金額を制限する運賃キャップ(cap)」を設けています。
そのため、乗車運賃が一定額に達するとそれ以上の運賃はかかりません。
乗車&支払い履歴は「駅の券売機(日本語対応)」や「TfL Oysterアプリ(英国在住者向け)」で確認できます。
ここで紹介する運賃キャップは、ロンドン市内を走る「バス(TfL)、チューブ(地下鉄)、トラム、DLR、オーバーグラウンド、エリザベスライン、およびナショナルレイル」が対象となります。(バスのみの乗車に適用される運賃キャップもあります)
運賃キャップは自動的に適用されますが、毎回同じ決済カード(オイスターカード等)を使用しなければキャップが適用されないためご注意ください。
バス&電車に乗り放題の「トラベルカード」
トラベルカードは、「ロンドン市内」を走るバス、チューブ(地下鉄)、トラム、DLR、オーバーグラウンド、エリザベスライン、およびナショナルレイルで利用できる乗り放題チケットです。
利用したい区間(ゾーン)や有効期間(1日、7日、1ヶ月、1年)が選べ、1日有効のトラベルカードは紙の乗車券のみの発行で、7日以上有効のトラベルカードはオイスターカードに加えて使用します。
2. ロンドンバスの最新運賃・仕組みを解説
市民や観光客の足として市内の隅々まで運行している赤いロンドンバス。
ダブルデッカーの2階席から見るロンドン中心部の景色は、何度見ても飽きません。
ロンドンバスは地下鉄と同様、ロンドン交通TfL共通の交通ICカード「オイスターカード」などが利用できます。
【注意】
バス停やバス車内ではオイスターカードへのチャージができません(乗車券は車内で購入できません)。事前に駅の券売機(日本語対応)などでチャージしておきましょう。
別記事のオイスターカード利用ガイドもご参考にどうぞ。
ロンドンバスの基本運賃
ロンドンバスの運賃は、区間(ゾーン)や距離に関係なく「一回の乗車ごと同じ運賃を支払う」シンプルな設定です。
・大人一乗車:1ポンド75ペンス (£1.75)
(2025年3月までの運賃)
*子供は10歳まで乗車無料 / 11歳以上の運賃は別記事を参照。
1時間乗り放題の「ホッパーフェア」
「ホッパーフェア」は、ロンドンバスおよびトラムのみが対象の1時間乗り放題のシステムです。
初回乗車時に一乗車分の運賃を支払えば、「自動的」にその後の一時間は何度乗り換えても運賃はとられません。また、上の図のように途中で電車(別運賃)に乗ったとしても、一時間以内であれば後に乗るバスにはホッパーフェアが適用されます。
各乗車時には同じ決済カード(オイスターカードなど)を読み取り機にタッチする必要がありますが、初回乗車後にオイスターカードのチャージが不十分(残高がマイナス)になるとホッパーフェアは適用されないためご注意ください(英国在住者はカードを登録しておくと自動チャージできます)。
乗車時、車内のカード読み取り機にタッチすると支払額表示画面で支払った額が確認ができます(ホッパーフェア適応時は0ポンドの表示)。乗車履歴や支払い履歴は「駅の券売機(カードをタッチ)」や「TfL Oysterアプリ(英国在住者向け)」で確認することもできます。
ロンドンバスの乗車方法については、別記事の「ロンドンバスの乗り方からルールまで完全攻略【アプリで簡単】」をご参考にどうぞ。
ロンドンバスの上限額「キャップ」システム
ロンドン交通局(TfL)はオイスターカード等の非接触型決済を使用する人々が、1日または1週間に行う移動に対して「支払う金額を制限する運賃キャップ(cap)」を設けています。
そのため、乗車運賃が一定額に達するとそれ以上の運賃はかかりません。
ホッパーフェアと同様に運賃キャップも自動的に適用されますが、毎回同じ決済カード(オイスターカード等)を使用しなければキャップは適用されないのでご注意ください。
キャップには、「バスのみの乗車に適用される運賃キャップ」と「地下鉄などの電車も含運賃キャップ」の2種類があります。
【バスのみの運賃キャップ】(2025年3月までの額)
タイプ | キャップ額 | 期間 |
Daily cap | 5ポンド25ペンス | 24時間 (4:30~翌4:29) |
Weekly cap | 24ポンド70ペンス | 7日間 (月曜~日曜) |
定期乗車パス「バス&トラムパス」
バス&トラムパス (Bus & Tram Pass)は、ロンドンバスおよびトラムのみが対象の定期乗車パスです。
これまでに紹介したホッパーフェアや運賃キャップは自動的に適用されるシステムですが、バス&トラムパスは事前に駅の券売機などでの購入手続きが必要です。
バス&トラムパスは、1日(One Day / 00:01~翌04:30)、7日間(Seven Day)、1ヶ月間(Monthly)、1年間(Annual)の使用期間から選べ、1日有効のパスは紙のチケット、7日以上有効なパスはオイスターカードに加えて使用します。
最後に
ここまでロンドンの交通運賃や様々な仕組みを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?この記事が少しでも参考になり、ロンドン滞在が充実したものとなることを願っています。
市内にはレンタサイクルやテムズ川クルーズなど、他にもいくつかの移動手段があります。詳細については以下の関連記事をご参照ください。
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