ウェリントンアーチ【ロンドン市内観光地ガイド】
この記事では、ロンドン観光でウェリントンアーチを訪れる際に知っておきたいアーチの歴史や見どころなどを紹介しています。
1. ウェリントンアーチとは
建造年:1825~1825年
建築家:Decimus Burton
英語表記:Wellington Arch
ウェリントンアーチとは、ロンドンのハイドパークコーナーにある門のこと。
門の名前の由来は、ナポレオンとの戦いで同盟軍を勝利へと導いたイギリスの英雄「ウェリントン公爵」。
門の上に「クワドリガ」の銅像が据えられたアーチの内部は一般公開されています。
ハイドパークの側には、ウェリントン公爵家のタウンハウス「アプスリーハウス」もあるので、ウェリントン公爵に興味がある方は同時に訪れてみるのがおすすめです。
2. ウェリントンアーチの歴史
ここからは、ウェリントンアーチにまつわる歴史をタイムラインに沿ってご紹介。
- 1828年頃、バッキンガム宮殿へ続く外側の入場門としてハイドパーク・スクリーンに向かい合う場所にアーチが建造される
- 1846年、英国の英雄ウェリントン公爵の20トンの像がアーチの上に据えられるがアーチと像のアンバランスさに大不評を買う
- 1885年、ハイドパークコーナーの交通量の増加に伴い道が作られる際に、アーチはコンスティチューション・ヒルに向かい合う場所に移動(現在の位置)。
この際、ウェリントン公爵の像はハンプシャーのガリソン教会の近くに移される - 1912年1月、長年何も無かったアーチの上に、彫刻家エイドリアン・ジョーンズ作の銅像「グアドリガ」が据えられる
- 1937年までアーチの北側内部はパークの管理人の住居、そして南側内部は1950年代までロンドン一小さな警察署となっていたのだとか
- 1999年、イングリッシュ・ヘリテージの管理下に
- 修復工事後、2001年に一般公開
- ワーテルローの戦いから200年を記念し2015年にアーチ内部で開催されたエキシビションでは、Wellington Boots(長靴)の名前の由来となったウェリントン公爵のオリジナルのブーツが展示された
- 2022年9月19日、エリザベス女王2世の国葬がウェストミンスター寺院で行われた後、棺はウェリントンアーチにて霊柩車に移され埋葬地であるウィンザー城に向かった。
3. ウェリントンアーチの見どころ
一見、ただ眺めるだけの様なウェリントンアーチですが、見どころは次の3つ。
- アーチ内部の見学
- バルコニーからの眺め
- ホースガーズの衛兵の移動を見学
順に紹介していきます。
アーチ内部の見学
5階建てのアーチ内部は狭いながらも、おみやげショップを始め特別展示室やアーチの歴史を紹介するギャラリー(英語)があります。
おみやげショップ(地上階)は入場無料ですが、上の階は要入場チケット。(お得なロンドンパスも利用可)
階段、またはエレベーター (リフト)が利用できます。
ウェリントン公爵に興味があれば、アプスリーハウスとともに訪れてみてはいかがでしょうか?
チケット予約→ Wellington Arch公式サイトへ(英語)
バルコニーからの眺め
アーチのバルコニーからは、そばにあるバッキンガム宮殿の庭やハイドパークコーナー、コンスティテューションヒルなどが見れますが、正直、これと言って素敵な景色ではありませんw。
天気が良ければシャードやロンドンアイも見えるかもしれません。
内部見学の入場料に含まれます。
ホースガーズの衛兵の移動を見学
ウェリントンアーチは、馬に乗った衛兵が、詰め所であるハイドパーク・バラックスからホースガーズへ向かう際のルートとなっています。
毎日決まった時間に通るので、ホースガーズパレードでの衛兵交代式の記事を参考に、時間を狙ってウェリントン・アーチを訪れると一層楽しめるはずです。
4. アクセス
ウェリントンアーチへの最寄り駅は…
- 地下鉄 – ハイドパークコーナー
- バス – 2, 13, 16, 36, 38, 52, 148, 390, 23, 74, 137, 414など
交通量の多いハイドパークコーナーですが、横断歩道の他、東西南北へ続く地下道もあります。