トラファルガー広場とは?見どころ解説
この記事では、ロンドンの中心部にある「トラファルガー広場」の見どころを主に紹介しています。
1. トラファルガー広場とは?
英語表記:Trafalgar Square
オープン:1844年
管轄:ロンドン行政府 (Greater London Authority)
トラファルガー広場は、ロンドンの主要な観光地のいくつかが集まる公共広場であり、ギャラリーや歴史的な建物から像や記念碑までさまざまな見どころがあります。また、年間を通じて様々なイベントが開催され、それらはトラファルガー広場を管理するロンドン行政府(GLA)によって支援されています。
トラファルガー広場は、中心部のウェストミンスターに位置しています。
北にはナショナルギャラリーやナショナル・ポートレート・ギャラリー、東にはセントマーチンズ・イン・ザ・フィールズ教会とサマセット・ハウスのあるストランド、南には首相官邸やホース・ガーズなどがあるホワイトホール、そして南西にはバッキンガム宮殿へ続くアドミラルティアーチとザ・マルに囲まれています。
トラファルガー広場の名前の由来
トラファルガー広場は、1805年のトラファルガーの戦いでのイギリスの勝利にちなんで名付けられました。
歴史を通じて、広場は抗議行動、デモ、大規模なイベントの場となり、それは今日まで続いています。
2. トラファルガー広場の見どころ
ネルソン提督の像
多くの像があるトラファルガー広場で一際目を引くモニュメントは、トラファルガーの戦いで戦死した英国の英雄「ホレーショ・ネルソン提督」の記念碑(ウィリアム・レイルトン作)です。
大理石で作られた台座の柱の高さは46メートルあり、その上に5.5メートルのネルソン提督の像が据えられています。
4体のライオン像
ネルソン提督のモニュメントの周りには、4体の巨大な青銅製のライオン像(エドウィン・ランドシーア作)があります。
トラファルガー広場を訪れる観光客に人気の写真スポットです。
広場の四隅にある像
広場の四隅には台座があり、各台座には銅像やアート作品が据えられています。
南の2つの台座には、イギリスのインドにおける軍事活動において重要な役割を果たした「将軍ヘンリー・ハヴロック」と、イギリス陸軍のペニンシュラ戦争やインドの総司令官として活躍した「チャールズ・ジェームズ・ネイピア准将」の像があります。
北東の台座にはイギリス王「ジョージ4世」の騎馬像があり、第4の台座(Fourth Plinth)として知られる北西の台座には、一時的な芸術作品が展示される場所として知られています。第4の台座に据えられる芸術作品は一般投票により選ばれ、数年おきに置き換わります。
帝国単位:長さの公式標準測定器
トラファルガー広場の北側の壁と階段には、1876年に設置された帝国単位の基準となる3つの公式測定器のうちの一つがあります。これらの青銅製の測定器は、ビクトリア時代には非常に正確と見なされ、誰でも自分の定規を公式基準と比較できるように、公共の場に設置されたそうです。
イギリスでは現在でも「フィート」や「ヤード」などの帝国単位が使われていますが、広場には他にも農業用の「パーチ」、測量用の「リンク」、そして鉄道やクリケットのピッチに使用される「チェーン」など、さまざまな旧帝国単位も見られます。
イギリスでは現在でも「フィート」や「ヤード」が使われていますが、広場には他にも、農業用の「パーチ」、測量用の「リンク」、および鉄道やクリケットのピッチに使用される「チェーン」などのさまざまな旧帝国単位もみられます。
ノルウェー式のクリスマスツリー
毎年12月になると、広場にはノルウェー式のクリスマスツリー(もみの木)が登場します。
このモミの木は、第2次世界大戦中に英国から受けた支援への感謝&友好の証として1947年以来オスロ市から毎年贈られる伝統的なもので、11月になるとノルウェーの森で伐採され、海を渡ってトラファルガー広場にやってきます。
オスロ市長とロンドン市長が参加する点灯式も開催されます。
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広場で開催される各種無料イベント
約2万人収容可能な広場では、年間を通じて多様性に満ちたロンドンならではの素敵なイベントが開催されます(多くは週末)。
- 春節のお祝い(Chinese New Year)
- アイルランドの守護聖人 -聖パトリックの日のお祝い(St Patrick’s Day)
- West End Live(ウェストエンのミュージカルの無料イベント)
- イングランドの守護聖人 -聖ジョージの日(St George’s Day)
- モスリム教徒のお祝い(Eid in the Square)
- シーク教のお祝い -バイサキ(Vaisakhi )
- ヒンドゥー教のお祝い -ディワリ(Diwali)
- 日本の文化紹介(Japan Matsuri)など
3. アクセス
地下鉄の最寄り駅は「チャリングクロス」です。
ベイカールー線とノーザン線が乗り入れています。
駅には3つの出口があり、「Trafalgar Square Exit」の案内表示を目印にすると直接広場へ出られます。
最寄りのバスルートには、 6, 9, 11, 12, 13, 15, 23, 24, 29, 53, 87, 88, 91, 139, 159, 176, 453などがあります。