セントジェームズ宮殿 (St James’s Palace)

セントジェームズ宮殿とは
建築スタイル:チューダー
セントジェームズ宮殿とはバッキンガム宮殿から徒歩7分ほどの場所に位置するロイヤルパレスで、16世紀中期にヘンリー8世 (1491-1547) の命により建てられた赤煉瓦の外壁が特徴的な建物です。
建築当時の16世紀、当時の英国君主であったヘンリー王はホワイトホール宮殿(現在、バンケティングハウスやホースガーズのある一帯)に居住していましたが、ホワイトホール宮殿での堅苦しい生活から逃れるためのセカンドホームとしてセントジェームズ宮殿が建てられたそうです。
この宮殿は1698年のホワイトホール宮殿の焼失後から1837年にヴィクトリア女王の公式居住地がバッキンガム宮殿に移るまでの約140年間、歴代の英国君主の主要な居住地としての役目を果たしていました。
宮殿内のチャペル ロイヤルでは、ヴィクトリア女王とアルバート公の結婚式 (1840) やジョージ5世とメアリー王女の結婚式 (1893) などの英国王室の様々な歴史的イベントが催されてきました。 最近ではプリンス ジョージ、プリンス ルーイ―(プリンス ウィリアムとケイト ミドルトンの息子)の洗礼式が行われました。
現在セントジェームズ宮殿は国賓訪問時のイベントやロイヤルファミリーの公式セレモニー等で利用されている他、一部はロイヤルファミリーメンバー(プリンセス アンなど)の居住地としても利用されています。
残念ながら宮殿内部の一般公開されていませんが、マールボロ―通りにあるフライアリーコートでは衛兵交代式の様子を見学することができます。
ペルメル通り側に位置する正面ゲートには、セントジェームズ宮殿の任務にあたる衛兵がいるので、同時に訪れてみましょう。
最寄りの地下鉄
- グリーンパーク駅より徒歩7分(ジュビリー、ピカデリー、ヴィクトリアライン)