サマセットハウスに行ってみよう!【ロンドン観光地ガイド】
この記事では、年中様々なイベントが開催される「サマセットハウス」の見どころに加え、建物の歴史なども紹介しています。
1. サマセットハウスとは?
英語表記:Somerset House
建築家:ウィリアム・チャンバー、ジェームズ・ワイアット
建築スタイル:ネオ・クラシカル(新古典主義建築)
サマセットハウスは、人気観光地のコヴェント・ガーデンからほど近い、テムズ川沿いに建つ英国1級重要建造物に指定される歴史ある建造物です。
サマセットハウスは、様々な用途で使用される複合施設で、ギャラリーやコートヤードでのイベントの他、ロンドン大学のキングスカレッジ・ストランドキャンパスや「ロンドン・ファッションウィーク」の主催者であるブリティッシュ・ファッション・カウンシル、100以上の芸術関連会社や芸術家の拠点でもあります。
2. サマセットハウスの歴史
500年近くの歴史があるサマセットハウス。
その歴史は、その名の所以となる「初代サマセット公(エドワード・シーモア)」が、16世紀、この地に自身の邸宅を建設し始めたことから始まります。
初代サマセット公は、大逆罪で有罪、そしてロンドン塔で処刑となったため、邸宅の完成を見届けることなくこの世を去ることに…。
サマセット公の死後、邸宅は王室の所有となり1553年から1693年までの間、次に挙げる王妃や王女などの住居となっていました。
- エリザベス1世(女王になる以前に居住)
- アン・オブ・デンマーク(ジェームズ1世の王妃)
- ヘンリエッタ・マリア(チャールズ1世の王妃)
- キャサリン・オブ・ブラガンザ(チャールズ2世の王妃)
アン・オブ・デンマークの住まいとなったことをきっかけに、サマセット・ハウスは、「デンマーク・ハウス」の名で知られていた時代もあったのだとか。
1779年にはロイヤル・アカデミー・オブ・アーツがサマセットハウスのレジデンツとなり、1780年にRA初のアートエキシビションを開催。
その後建物は、海軍のオフィス、税金や戸籍を管理する役所として使用されていました。
3. 現在のサマセットハウス&見どころ
様々な歴史が詰まるサマセット・ハウスですが、現在は、一般市民や観光客に親しまれる人気のお出かけスポットとして知られています。
サマセットハウスの中央にある広場(コートヤード)では、冬はアイススケート、夏は野外コンサートなどのイベントが開催。
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建物内には、一般が利用できるカフェやアートギャラリー、テムズ川沿いのリバーテラスなどもあり、ゆったりとしたひと時が楽しめます。
アートギャラリーで開催中のエキシビションは、公式Somerset Houseサイトでチェックできます。
その他、歴史を感じる館内を散策してみるのもおすすめ。
南棟にある「ネルソン階段」 は、撮影スポットとして人気があります。
4. アクセス
サマセット・ハウスの正面入り口は「ストランド沿い」にありますが、「テラスのある川沿い」や「ウォータールー橋のあるランカスター・プレイス」からもアクセスできます。
最寄りの地下鉄
- テンプル駅より徒歩5分(サークル、ディストリクトライン)
- コベントガーデン駅より徒歩10分(ピカデリーライン)
- チャリングクロス駅より徒歩10分(ベイカールー、ノーザーンライン)
- エンバンクメント駅より徒歩10分(サークル、ディストリクトライン)