ロンドンブリッジとは?タワーブリッジとの違い
この記事では、有名だけど観光名所ではない橋「ロンドンブリッジ」について紹介します。
1. ロンドンブリッジとは?
英語表記: London Bridge
ロンドンブリッジは約2000年の歴史があり、「ロンドン橋落ちた」の歌詞にもあるように、何度も架け直されています。
現在のロンドンブリッジは1973年に開通したコンクリートの橋で、特に何の特徴もない地味なデザインです。
2013年に高層ビルのザ・シャードがオープンして以来、ザ・シャードのモダンで洗練された外観と素朴なロンドンブリッジとのコントラストが、都市景観に独特の美しさをもたらしているように感じます。
【ロンドンブリッジの再建時期と理由】
- ローマ時代(紀元43年ごろ):軍事と貿易のための迅速な陸路確保
- アングロサクソン時代(紀元9世紀末ごろ):デーン人の侵略に対する防御と軍事拠点確保
- ノルマン時代(1066年ごろ):ノルマン・コンクエスト後の都市再建と火災による破壊からの復旧
- 旧ロンドンブリッジ(1209年 – 1831年):火災や自然災害による破壊とその後の再建、保守のための再建
- 新ロンドンブリッジ(1831年 – 1967年):中世の橋が交通の増加に対応できず、新しい設計が必要だったため
- 現在のロンドンブリッジ(1973年~現在):前の橋が沈下し始め、現代の交通量に対応できなくなったため
2. ロンドンブリッジではなくタワーブリッジ
ロンドンのランドマークとして有名な観光地は「タワーブリッジ」ですが、「ロンドンブリッジ」という名前の印象が強いためなのか、タワーブリッジをロンドンブリッジと間違って呼ぶ人が少なくありません。
1968年に石造りのアーチ橋がアメリカ人実業家に売却された際、この実業家は、ロンドンブリッジをタワーブリッジだと勘違いして購入してしまったという逸話があります(作り話で事実ではありません)。売却された橋は現在、アメリカのアリゾナ州レイクハヴァスシティの観光名所となっています。
タワーブリッジへ向かう際には、グーグルマップに「ロンドンブリッジ」と入力してしまわないようにご注意ください。タワーブリッジの見どころ観光ガイドはこちらです。