リバティ・ロンドンの見どころは?プリント柄とこだわりの建物
この記事では、日本のみならず、世界中にファンが多い「リバティ・ロンドン」について解説するとともに、ロンドン本店の見どころを紹介しています。
1. リバティ・ロンドンとは?
英語表記 – Liberty London
創業 – 1875年
創業者 – アーサー・リバティ
ロンドンの中心部に佇む「リバティ・ロンドン」は、単なるショッピングを超えた、特別な体験を提供する百貨店です。その歴史は、19世紀後半に創業者のアーサー・リバティ氏が、東洋の美と英国の伝統的なクラフトマンシップを融合させた独特な世界観を生み出したことに始まります。
チューダー・リバイバル様式の美しい建物は、英国の重要文化財に指定されており、店内に入ると、温かみのある照明と木製の装飾が特徴的な空間が広がり、まるでタイムスリップしたような感覚に包まれます。
リバティを代表するリバティ・プリントは、その繊細なデザインと美しい色彩で、ファッション業界やアート愛好家からも高い評価を得ています。ドレスやスカーフはもちろん、ホームウェアやアクセサリーなど、幅広い商品に採用されています。
2. 見どころ
6フロアからなるリバティ・ロンドンの店内には、衣類、アクセサリー、家具、生活雑貨など、どれも高品質でハイセンスな商品が取り揃っています。
店内では、ショッピングだけでなく、カフェで優雅なアフタヌーンティーを楽しんだり、建物の美しい建築デザインに目を向けるなど、五感を刺激する様々な体験を楽しんでみてください。
【各フロア・ガイド】
*注意:英国の1階(1F)は、日本の2階にあたります。
- LG(地下1階):メンズ(トイレあり)
- G(地上階):アクセサリー、化粧品、ステーショナリー
- 1F:レディース
- 2F:レディース(カフェあり)
- 3F:ライフスタイル、ギフト、子供服(トイレあり)
- 4F:ホーム・コレクション(トイレあり)
以下、その他のリバティ・ロンドンならではの見どころを紹介します。
リバティ・プリント:伝統と革新が織りなす美
リバティといえば、その美しいプリント柄が特徴です。リバティの歴史を語る上で欠かせない、象徴的な存在と言えるでしょう。
リバティのプリントは、自然や動物、風景などをモチーフにしたものが多く、独特の色彩と繊細なデザインが魅力です。定番の柄はもちろん、毎年春夏は12月1日、秋冬は7月1日に新作が発表されるなど、常に新しいデザインが生まれ続けています。
これらのプリントに使用される生地の中でも、特に有名なのが「タナローン」と呼ばれる、リバティが独自に開発した上質なコットン生地です。シルクのような光沢と肌触りが特徴のこの生地は、非常に細い糸で織られており、ドレープ性が高く、柔らかな肌触りが魅力です。
リバティ・プリントのドレスやスカーフ、クッションカバーなどのアイテムはお土産としても人気があり、ファッションブランドとのコラボ商品も数多く展開され、コレクターからも熱烈な支持を受けています。
リバティのオリジナル・プリントの布地は、4階で量り売りもされています。自分だけのオリジナルアイテムを作ることができるのも、リバティの魅力の一つです。
創業者こだわりの建築とインテリアの魅力
建築年 – 1920年
建築スタイル – チューダー・リバイバル様式
設計 – エドウィン・T・ホール、エドウィン・S・ホール
リバティ・ロンドンは、その建築デザインも名高い百貨店です。英国重要建造物グレードIIに指定されており、チューダー・リバイバル様式の独特な外観は、ロンドン中心部の街並みにあってひときわ目を引きます。
創業者のアーサー・リバティ氏は、職人技を追求し、店内に温かみのある空間を創出しました。まるで自宅のような雰囲気を醸し出すため、暖炉や家具が置かれた小さな部屋が点在し、木彫りの動物やパネル装飾がいたるところで見られます。
興味深いのは、建材に使われている木材です。なんと、かつて2隻の戦艦、HMSインプレグナブルとHMSヒンドゥスタンに使用されていた木材が、店舗の床材の一部として利用されているそうです。
各階への移動は、階段とエレベーターのみという点も特徴的です。6階建ての百貨店でありながらエスカレーターがないのは、店の雰囲気を損なわないためのリバティならではのこだわりなのかもしれません。
2階のカフェでは、軽食やランチ、クリームティー、アフタヌーンティーなど、様々なメニューを楽しむことができます。ショッピングの合間の休憩にも最適です。
3. アクセス
営業時間
- 月~土 – 10:00am – 8:00pm
- 日曜 – 12:00pm – 6:00pm
交通
- 地下鉄:オックスフォードサーカス駅より徒歩2分(ベイカールー、セントラル、ヴィクトリアライン)
- バス:22, 23, 94, 139, 159, C2, 10, 25, 55, 73, 98, 390 など(オックスフォードサーカス駅近くで下車)
リバティ・ロンドンの建物のそばには、ショッピングやクリスマスのイルミネーションで有名な「カーナビー・ストリート」や「リージェント・ストリート」があるので同時に訪れてみましょう!