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ビッグベンとは?ウェストミンスター宮殿の見どころ観光ガイド【世界遺産】

英国国会議事堂の外観

この記事では、ビッグベンで有名な世界遺産の建造物「ウェストミンスター宮殿」の歴史や鐘の音の秘密、見どころなどを紹介しています。

1. 世界遺産ウェストミンスター宮殿とは?歴史と建築

テムズ川の向こう岸から見たウェストミンスター宮殿(ビッグベン)
Photo; ©TanksLondon.com

英語表記 – Palace of Westminster
建築様式 – ゴシック建築
建造年 – 1840年~1876年(現在の建物)
設計:チャールズ・バリー、オーガスタス・ピュージン

ウェストミンスター宮殿は、英国の民主主義の象徴であり、庶民院(下院)と貴族院(上院)が置かれる議会の中心地です。ウェストミンスター区のテムズ川沿いに位置しています。

この地には11世紀にクヌート大王とエドワード懺悔王が王宮を建てました。その後、1265年にはウェストミンスター・ホールでイングランド最初の議会が開かれ、これが現在の英国民主主義の基盤となりました。しかし、1834年に大火災が発生し、旧宮殿はほぼ全焼。焼失を免れたのはウェストミンスター・ホール、聖マリア・アンダークロフト礼拝堂、ジュエル・タワーなどのわずかな建造物だけでした。

その後、チャールズ・バリーとオーガスタス・ピュージンの設計により新たな宮殿が建設され、現在の壮麗なゴシック様式の建築が完成しました。

宮殿の敷地面積はサッカー場16個分に相当し、4階建て(65の異なる階層)、1,100の部屋、100の階段、約4.8kmの通路があります。

宮殿南西に位置する最大の塔は「ヴィクトリア・タワー」と呼ばれ、1497年以降の議会公文書を保管する役割を果たしています。

宮殿北側には「ビッグベン」で有名な時計塔があります。

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2. ビッグベンの名前は一体どこから?

ビッグベン

この記事を読んでいるあなたも、「ウェストミンスター宮殿」という名前より「ビッグベン」と聞く方が馴染みがあるかもしれません。では、「ビッグベン」という名前は一体どこから来たのでしょうか?

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実は「ビッグベン」とは、時計塔内にある高さ2.2メートル、重さ13.7トンの大鐘を指します。ちなみに、時計塔を「ビッグベン」と呼ぶのは観光客だけでなく、多くのイギリス人も同じです。

【時計塔の概要】

  • 正式名 – エリザベスタワー
  • 完成 – 1859年
  • 塔の大きさ – 高さ96m、幅12m
  • 時計のサイズ – 直径7メートル
  • 長針の長さ – 4.3メートル
  • 時計は4面にある
  • 塔内には合計5つの鐘がある

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3. ウェストミンスター宮殿の見どころは?

テムズ川の向こう岸から撮影したウェストミンスター宮殿

テムズ川沿いから建物を眺め、写真を撮るだけでも大満足なウェストミンスター宮殿ですが、見どころはいろいろあります。

以下、順に紹介します。

鐘の音を聴いてみよう!

2017年に始まった修復工事により長期にわたり止まっていた時計と鐘の音は、2022年11月に再稼働しました。

宮殿の近くを訪れる際には、ぜひ鐘の音に耳を澄ませてみましょう。

鐘の音は日本人にもおなじみ

エリザベスタワーには、先ほど紹介した「ビッグベンの鐘」の他に「クォーターベル」と呼ばれる鐘が4つあり、15分ごとにクォーターベルのチャイム、そして毎正時にビッグベンの鐘が鳴り響きます。

クォーターベルは、「ウェストミンスター・クォーターズ」と呼ばれるメロディを奏でるのですが、実は、このメロディは日本人にも馴染みがある「学校のチャイム」なのです。

クォーターベルのチャイムは5種類のメロディからできていて、15分毎に異なるメロディの組み合わせのチャイムが鳴ります↓

5種類のメロディ
  • メロディ1: G♯4, F♯4, E4, B3
  • メロディ2: E4, G♯4, F♯4, B3
  • メロディ3: E4, F♯4, G♯4, E4
  • メロディ4: G♯4, E4, F♯4, B3
  • メロディ5: B3, F♯4, G♯4, E4
15分ごとに鳴るチャイム(組み合わせ)
  • 15分:メロディ1
  • 30分:メロディ1, 2
  • 45分:メロディ4, 5, 1
  • 毎正時:メロディ2, 3, 4, 5(学校のチャイム)

毎正時にはチャイムが鳴った後にビッグベンの鐘の音 (E3)が、「その時間の数」だけ鳴ります(5時なら5回、6時なら6回といった具合)

参考に、正午の鐘の音が聴けるYouTube動画を置いておきます↓


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ビッグベンの見学ツアー

修復工事が終わったエリザベスタワーの内部見学ツアーが、2023年7月より再開しました。

【このツアーの見どころ】

  • エリザベス・タワーの内部見学:ガイドと一緒に334段の螺旋階段を登り、歴史ある塔の内部を探検!
  • ビッグ・ベンの鐘を間近で体感:毎正時に鳴り響く巨大な鐘のすぐそばに立てる。
  • 時計の内部機構を見学:ビッグ・ベンの時計がどのように動作しているかを詳しく知ることができる。
  • AV技術を活用した展示:ビッグ・ベンとエリザベス・タワーの歴史を視覚的に学べる。
  • 文字盤の裏側に立ち入れる:直径6.9メートルの巨大な時計の裏側を間近で見る貴重な体験。
  • ウェストミンスター・ホールの自由見学:ツアー後に中世の歴史が残るホールを探索できる。
  • ジュビリー・カフェとショップ:ツアー後にカフェで休憩したり、公式グッズを購入可能。

【チケット予約と予約前に知っておきたいこと】

  • 体力要件:334段の階段を登れる方(エレベーターなし)
  • 年齢制限:子供は11歳以上のみ参加可能
  • 言語:ツアーは英語のガイドが実施
  • 撮影:塔内での撮影不可
  • 所要時間:1時間45分(ツアー90分+準備・荷物預け受け取り時間を含む)
  • 参加当日の集合時間:ツアー開始30分前までにクロムウェル・グリーン入口に到着必須。遅れると参加不可・返金なし。
  • チケット販売日:毎月第2水曜日の10:00に3ヶ月後の月の販売スタート
  • 予約可能枚数:1人につき最大8枚まで

*再開以来、毎月即完売となる人気ためチケット発売日に予約するのがおすすめです。

料金:大人 £35、11~17歳 £20(2025年1月時点)
予約公式UK Parliamentウェブサイトへ

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ウェストミンスター宮殿内の見学ツアー

ビッグベンの見学ツアーとは別に、英国の政治史における重要な場面の舞台となってきウェストミンスター宮殿内の見学ツアーも開催されています。

議論が行われる庶民院(下院)と貴族院(上院)の議場だけでなく、英国史上の重要な出来事の舞台ともなり、ウィリアム・ウォレス、トマス・モア卿、ガイ・フォークス、チャールズ1世の国家裁判が行われたウェストミンスター・ホールも見学できます。

【見学箇所例】

  • ウェストミンスター・ホール
  • 聖マリア・アンダークロフト礼拝堂
  • ジュエル・タワー
  • 庶民院 (House of Common)と貴族院(House of Lords)

2025年2月時点、UK Parliamentにより公式開催されている宮殿内部見学ツアーは次の4つがあります。

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4. アクセスと最寄りの観光地

英国国会議事堂の外観

【最寄り駅】

  • ウェストミンスター駅(サークル、ジュビリー、ディストリクトライン)
  • ウォータールー駅(ノーザン、ベイカールー、ウォータールー&シティーライン)
  • ロンドンバス; 148, 211, 12, 53, 159, 453, 3, 87 など

【最寄り観光地】

ウェストミンスター宮殿周辺には、次のような観光地があります。同時に訪れてみてはいかがでしょうか?

徒歩で巡るおすすめ観光モデルコースの記事もご参考にどうぞ。


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