ロンドンのホーニマン博物館とは?世界の文化や自然とのつながりを体感!
当記事では、多彩な展示で大人から子どもまで一日中楽しめる「ホーニマン博物館」について紹介しています。
1. ホーニマン博物館とは?

英語表記:Horniman Museum
オープン:1890年
創設者:フレデリック・ジョン・ホーニマン
ホーニマン博物館&ガーデンズは、南東ロンドンのフォレスト・ヒルにある、家族で楽しめる入場無料の博物館です。
ビクトリア時代の茶貿易商フレデリック・ジョン・ホーニマンが個人コレクションを公開したことから始まり、現在では世界的に重要な人類学や楽器のコレクション、水族館、蝶の館、自然史コレクションを擁する文化施設へと発展しました。
この博物館の特徴は、環境・生態系・人間文化を一体的に学べる点です。2022年には「年間最優秀博物館 (Art Fund: Museums of the Year 2022)」にも選ばれ、そのユニークな展示と教育的価値は折り紙付きです。
展示品の一部には実際に手で触れたり、試したりできるものもあり、来館者がより身近に文化や自然を体験できるよう工夫されています。
また、16エーカーに及ぶ美しい庭園も魅力の一つです。訪れるたびに新しい発見があり、何度でも楽しめる博物館です。
2. 見どころ・展示内容

ホーニマン博物館は、「動物、自然、文化、歴史」を深く学べるユニークなスポットです。
博物館の大部分は入場無料ですが、一部エリアは有料のため来館前のチケット予約をお忘れなく!
以下では、有料展示エリアを含む主な見どころ紹介します。博物館ではさまざまな期間限定のイベントも開催されるため、来館前に公式サイトでチェックしてみましょう。
自然史ギャラリー(Natural History Gallery)
*改装のため閉鎖中(2026年改装終了予定)
見学無料
自然史ギャラリーでは、ホーニマン博物館が誇る貴重な化石や動物標本が展示されています。進化や適応をテーマにした展示は、訪れる人々に自然の神秘を伝えています。また、特に目を引くのは、ホーニマン博物館のマスコット的存在「セイウチ」の標本です。
ワールドギャラリー(World Gallery)
見学無料
ワールドギャラリーは、世界中の文化や創造性を祝う展示です。アフリカ、アジア、アメリカ、オセアニア、ヨーロッパから集められた3,000点以上のオブジェクトを通じて、他の国々の暮らしや価値観を知ることができます。特に注目すべきは、現代の問題(気候変動や移民問題など)や古代文明の芸術品を扱った展示です。また、アフリカのベニン王国から返還された72点のオブジェクトや、アメリカ先住民の文化を紹介する展示も見逃せません。
音楽ギャラリー(Music Gallery)
見学無料
音楽ギャラリーには、1,300点以上の楽器が展示されています。世界中の楽器を紹介し、その音色を実際に体験できるインタラクティブなコーナーもあります。
水族館(Aquarium)
有料
水族館では、世界中の海や川、湖をテーマにした15の展示が楽しめます。特に注目すべきは、サンゴ礁の生態系を紹介するコーナーや、毒々しい色のダートフロッグを観察できるエリアです。また、クラウンフィッシュとイソギンチャクの共生関係など、自然界の不思議を間近で見ることができます。
チケット予約(Horniman Musuemサイト)
バタフライハウス(Butterfly House)
有料
熱帯の屋内ガーデンで、美しい蝶が舞う空間を間近で楽しめます。蝶の生態や成長過程について学べる展示もあり、家族連れに大人気のスポットです。
チケット予約(Horniman Musuemサイト)
アニマルウォーク(Animal Walk)
見学無料
動物好きの方におすすめのエリアが「アニマルウォーク」です。ここでは、来館者がヤギや羊、モルモット、ウサギ、ニワトリ、アルパカなどの動物たちと近距離で触れ合うことができます。
庭園(Gardens)
見学無料
ホーニマン博物館の庭園は16エーカー(約6.5ヘクタール)もの広大な敷地を誇り、ロンドンの街並みを一望できる絶景スポットです。様々なテーマの庭が点在し、散策しながら四季折々の自然を楽しめます。
3. 交通アクセス

ホーニマン博物館&ガーデンズの最寄り駅は、Forrest Hill(オーバーグラウンド、ナショナルレイル)です。
駅から博物館までは徒歩で10分程度ですが、交通量の多いゆるい上り坂です。バス185は、駅前からHorniman Museum前まで行きます。
ホーニマン博物館への入口は、正門から150メートルほどの上り坂をあがったところの右手です。