ロンドン カティサーク観光ガイド 【グリニッジ散策】
この記事では世界遺産のマリタイム・グリニッジ内の観光地の一つ「カティサーク」について、訪問の際に知っておきたい情報を紹介!
1. カティサークとは?

英語表記:Cutty Sark
船種:クリッパー(大型帆船)
速力:17.5ノット
総トン数:963トン
就航:1869年11月22日
カティサークとは、19世紀中の好景気により急激に増えた茶の需要に対し、中国からの輸送を迅速に行うために建造された「大型帆船」のこと。
カティサークは現在ロンドンの南東部のユネスコ世界遺産サイトである「マリタイム グリニッジ」に展示保存されており、ミュージアムとして毎年多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
船内(操舵室、キャビンなど)や船底の見学の他、船長や乗組員に扮した役者によるカティサークにまつわる様々なストーリーを知ることもできファミリーに人気。
次の項目からは、カティサークを訪れる前に知っておくとより滞在が楽しめる?カティサークの歴史を見ていきましょう!
2. カティサークの歴史

カティサークは150歳の帆船。
これまで世界の様々な景色を眺め、多様な役割を担ってきたのだそうな。
ここでは、そんなカティサークの歴史を簡単に紹介します。
ティークリッパーとして就航
好景気により茶の需要が高かった19世紀前半、中国からの茶葉の輸送が激化する中、快速帆船として1869年に就航したのが帆船カティサーク。
就航一週間前にスエズ運河が完成となり航行距離は以前よりも劇的に短縮されることとなりましたが、帆船にはコンディションの悪い航路であったことからカティサークは数年のうちに茶の輸送から退くこととなってしまったのだそうな。
ウールクリッパーとしての活躍
1883年以降、カティサークはオーストラリアからの羊毛輸送の為「ウールクリッパー」として活躍し、イギリス、シドニー間を72時間で航行する大記録を打ち立てたことで注目を集めました。
ポルトガルから再度イギリスへ
1895年からはポルトガルの会社の所有となり、リスボン港を母港として南米や東アフリカへの輸送に貢献。
その後1922年にイギリス人船長のウィルフレッド ドーマンの所有となりイギリスへと帰還することに。
練習船としての活躍後グリニッジへ
ドーマンの死後(1936年)、カティサークはケント州にある航海訓練学校に寄与され練習船として活躍。
カティサークは練習船としての引退後、1953年に現在のカティサーク・トラストに寄与。
グリニッジの乾ドックにて博物館船として復元修理が施された後、一般公開されることとなりました。
現在のカティサーク
2007年には火災に見舞われましたが大規模な修復の後、現在のカティサークの姿で復活。
ミュージアムはカティサーク全体が持ち上がった形の建築デザインで、船底を眺められる空間には展示スペースやカフェもあります。
訪問の際は、船内やデッキ、船底を見学しながらカティサークの数々の航海に思いを馳せてみましょう!
3. チケット予約とアクセス

カティサーク内の見学時間は1時間~1時間30分が目安。
【チケット予約】
チケットの概要をチェックする (GetYourGuide)
グリニッジ天文台も訪れるのであれば、グリニッジ1日パス(GetYourGuide)もおすすめです。
また、お得なロンドン・エクスプローラーパスやロンドンパスも利用できます。
グリニッジへのアクセス
ロンドン中心部からグリニッジを訪れる際は、ウェストミンスターからの観光クルーズがおすすめです。
電車であれば、DLRのカティサーク駅が最寄り駅です。
グリニッジの町は見どころが多いため、履き慣れた歩きやすい靴がおすすめです。
カティサークの側には観光案内所もあるので立ち寄ってみましょう。
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