当サイトの記事内には広告リンクが含まれる場合があります。リンクより商品を購入されると、当サイトにコミッションが支払われることがあります。詳細

イギリス流クリスマスの過ごし方:伝統・イベント・文化の違いを紹介

クリスマスディナーを楽しむ家族

イギリスで一年の中でもっとも華やかで特別なイベントといえば、やはり「クリスマス」です!

本記事では、多文化国家としてのイギリスに少し触れつつ、イギリスの人々がどのようにクリスマスを準備し、どのように楽しむのかをご紹介します。

1. 多文化国家イギリスのクリスマス:宗教と文化

クリスマス飾りとイルミネーションの光

イギリスの国教はキリスト教であり、クリスマスは多くのイギリス人にとってイエス・キリストの降誕を祝う特別な日です。

しかし、現代のイギリスは移民国家として多様な文化や宗教が共存しており、その多様性は宗教人口の割合にも反映されています。

こうした宗教の多様化が進む中でも、クリスマスは長い歴史を通じて、家族や友人が集まり共に祝う重要な文化的イベントとして根付いています。

現代のイギリスでは、クリスマスは宗教的な意味合いを超えて、多様な背景を持つ人々に広く親しまれる行事となっています。

次のセクションでは、日本とは異なるイギリス独自のクリスマスの伝統や文化について詳しくご紹介します。

この記事の目次に戻る

2. クリスマスの日までの準備や恒例行事

コヴェントガーデンのクリスマスデコレーション
コヴェントガーデン Image credit : mikecphoto / Shutterstock.com

クリスマスに向けての準備期間は、イギリスならではの伝統やイベントで彩られています。

この季節になると、街にはクリスマスイルミネーションやクリスマスマーケットが登場し、家族や友人と共に特別な時間を過ごす機会が多くなります。

以下では、スターアップサンデーやアドヴェントカレンダーなど、イギリスでクリスマスを迎えるまでの準備や恒例行事をご紹介します。

スターアップサンデー

「スターアップサンデー(Stir-Up Sunday)」とは、クリスマスに食べるデザート「クリスマス・プディング」を家族で仕込む日です。この伝統はヴィクトリア朝時代に始まり、現在も多くの家庭で受け継がれています。

この日は、「アドヴェント」(待降節)が始まる直前の日曜日に設定されます。(2024年は11月24日)

家族全員が願い事をしながらプディングをかき混ぜ、幸運の象徴である「銀のシックスペンスコイン」を中に入れるという習慣もあります。クリスマスの日にこのコインを見つけた人には、翌年の幸運が訪れるとされています。

本物のもみの木のクリスマスツリー

12月が近づくと、人々は本格的にクリスマスの準備を始めます。

街角には本物のモミの木を売る店が立ち並び、ネットに包まれた大きなツリーを運ぶ家族の姿が冬の風物詩となります。

アドヴェント・カレンダー

「アドヴェントカレンダー」は、クリスマスまでの日々を数えるカレンダーで、通常12月1日からはじまります。

19世紀のドイツ発祥で、イギリスでは小窓の中に隠されたお菓子や小物を日ごとに楽しむ形式が一般的です。近年では多様化が進み、紅茶やコスメ、お酒のミニボトルが入ったものもあります。

クリスマスシーズンになると、スーパーなどの店舗に並びます。

クリスマスジャンパーの日

「クリスマス・ジャンパー・デー(Christmas Jumper Day)」は、毎年12月に行われるチャリティイベントです。

派手でユーモアあふれるセーターを着て寄付を募るもので、「Save the Children」が主催しています。学校や職場などでも楽しまれています。2024年は12月12日(木)に開催予定。

クリスマス・イブ

日本では「恋人たちの日」としてのイメージが強いクリスマス・イブ。

一方、イギリスでは翌25日のクリスマス本番を迎える準備のための最終日、といった雰囲気です。
帰省ラッシュで混雑する駅や、ラストミニッツショッピングに駆け込む人々で賑わう街並みは、まるで日本の大晦日を思わせます。

イブの夜には、子どもたちがサンタクロース(ファーザー・クリスマス)とトナカイのためにミンスパイやニンジンなどを用意します。

全国の教会では深夜0時から「ミッドナイト・マス」と呼ばれる特別なミサが開かれます。(最近は早めに開催される場合もあります)

この記事の目次に戻る

3. クリスマス当日のイギリス

クリスマスディナーを楽しむ家族

12月25日はイギリス全土の公共交通機関や多くの店舗が休業となり、街は静けさに包まれます。

家族で「クリスマスディナー」を囲み、プレゼント交換や映画鑑賞などを楽しみます。午後3時には、BBCで「英国君主のクリスマス・スピーチ」が放送され、全国の家庭で視聴されます。

クリスマスディナーのメニュー

伝統的なディナーのメインは七面鳥の丸焼きで、芽キャベツやローストポテトといった野菜が添えられます。また、テーブルには「クリスマス・クラッカー」が並び、引っ張り合って空けます。中にはおもちゃや紙製の王冠、ダジャレが書かれた紙などが入っています。

デザートは、ドライフルーツやスパイスが入った「クリスマス・プディング」や「ミンスパイ」。クリスマス・プディングにはアルコールをかけて火を灯す演出が加わることもあります。

この記事の目次に戻る

4. クリスマスの翌日はボクシングデー

「ボクシングデー(Boxing Day)」は、クリスマスの翌日12月26日の祝日で、名前はビクトリア時代に裕福な家庭が使用人や貧しい人々に贈り物を入れた箱(Box)を渡していたことに由来します。

【祝日と振替休日について】
ボクシングデーが土曜日の場合は月曜が振替休日の3連休となり、クリスマスデーが土曜、ボクシングデーが日曜の場合は、月曜と火曜が振替休日の4連休となります。

ボクシングデーの楽しみ方

ボクシングデーにはサッカーや競馬といったスポーツイベントが行われるほか、「ボクシングデーセール」と呼ばれる大規模なセールがスタートします。

特別価格を狙い、早朝から多くの人々が買い物に繰り出します。近年は日付が変わると同時に、オンラインでのボクシングデーセールを始めるショップが多くなりました。

最後に

いかがでしたでしょうか?
日本とは異なるイギリスのクリスマス文化は、一つ一つが興味深いですね。

ボクシングデーが終わると町は日常に戻りますが、クリスマスのお祝いは「十二夜」にあたる1月6日まで続きます。

冬季ロンドンに滞在する際は、次の関連記事も参考にして、素敵なクリスマスシーズン、年末年始をお過ごしください!

この記事の目次に戻る

Powered by GetYourGuide