バッキンガム宮殿のステートルームを見学しよう!【見どころ】
この記事では、毎年夏に一般公開されるバッキンガム宮殿のステートルームの見学イベントについて紹介しています。
貴重な機会をお見逃しなく!
1. バッキンガム宮殿のステートルームとは?
バッキンガム宮殿のステートルームとは、君主や王室のメンバーが公式行事や儀式の際にゲストを迎え、もてなすための部屋を指し、775部屋あるバッキンガム宮殿の部屋のうちの19部屋がステートルームとして使用されています。
ステートルームには、ヴァン・ダイクやカナレットの絵画、カノーヴァの彫刻、セーヴルの磁器、そして世界最高のイギリスおよびフランスの家具など、王室コレクションの中でも特に素晴らしい作品が多く備えられています。
【天皇皇后両陛下の国賓訪問と夏の一般公開】
2024年6月末に、日本の天皇皇后両陛下が国賓として英国を公式訪問されました。
このイベントでは、晩餐会の会場となったボールルームも一般公開となります。
2024年夏のステートルーム一般公開は7月11日から9月29日に開催されました。2025年の開催日程は分かり次第この記事でお知らせします。
次の項目からは、ステートルームの見どころを紹介します。
2. ステートルームの見どころ
ステートルームの見学時には日本語のメディアガイドが借りれるため、ここでは参考程度の簡単な紹介となります。(↑googleのStreetviewで宮殿内の一部を散策できます)
Grand Staircase
『グランド・ステアケース』は、英国の有名建築家ジョン・ナッシュによって設計された大階段です。
大階段の上部には、ヴィクトリア女王の祖父母であるジョージ3世とシャーロット王妃、両親であるケント公爵夫妻、そして叔父であるウィリアム4世の肖像画が飾られています。
The White Drawing Room
応接室である『ザ・ホワイト・ドローイング・ルーム』には、リーズナーによるロールトップデスク(1775年)、エラールの金色のピアノがあります。
The Throne Room
バッキンガム宮殿の『ザ・スローン・ルーム(玉座の間)』は、過去200年間にわたり、舞踏会の舞台や叙勲式の会場などの様々な用途で使用されてきた部屋です。
部屋の中央には、エリザベス2世女王とフィリップ王配の戴冠式(1953年)のために作られた2つの玉座の椅子(Chairs of Estate)が置かれています。これらの椅子は、チャールズ3世国王とカミラ王妃の戴冠式でも使用されました。
The Picture Gallery
『ザ・ピクチャー・ギャラリー』は、 国王の絵画コレクションを展示するために設計された47メートルの部屋です。
展示される絵画は定期的に変更されているそうですが、展示作品にはティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイク、クロードなどの絵画が含まれます。
2024年に天皇皇后両陛下が訪れた際には、このピクチャーギャラリーにて、英国王室が所蔵する日本のアートコレクションを鑑賞されました。
The Ball Room
『ザ・ボールルーム』は、ヴィクトリア女王が治世中の1855年に完成したステートルームの中で一番広い部屋です。元々は舞踏会およびコンサート室として使用され、オルガン付きの音楽家用ギャラリーを備えています。
現在、ボールルームは叙勲式や晩餐会などの公式行事に使用されています。
Music Room
1831年に完成した『ミュージックルーム』は、グリーンルームに集まったゲストが夕食会や晩餐会の前に通される部屋です。また、王室の赤ちゃんがこの部屋で洗礼を受けることがあり、チャールズ国王もここでヨルダン川の水を使って洗礼を受けられたそうです。
サテンウッド、ローズウッド、チューリップウッド、マホガニー、ヒイラギなどの木材で作られた寄木細工の床が見どころで、ジョージ4世のサイファーがはめ込まれています。
Palace Garden
16ヘクタールの宮殿の庭には、サマーハウス、バラ園、巨大なウォータールー・ベース、および1930年代にジョージ6世王とフレッド・ペリーがプレーした宮殿のテニスコートがあります。
この庭園は王室のガーデンパーティーの舞台としても知られています。
夏の一般公開では特設カフェが設けられ、庭を眺めながら紅茶や軽食が楽しめます。
3. 事前の確認事項とチケット予約
チケットを予約する前に、事前に確認しておきたいポイントをチェックしておきましょう。
【予約前のチェック事項】
- 手持ちのマルチメディアガイド(日本語あり)に沿って進むセルフツアー
- 見学の所要時間は2時間~2時間半(目安)
- マルチメディアガイドは入場料に含まれる
- 指定した入場時間に到着すること(早く到着しても入場不可)
- 砂利道もあるので歩きやすい靴がおすすめ
- ドレスコードは特になし
- トイレは見学ルートの最後にしかないので入場前に済ませておくのがおすすめ
- 入場時に空港の様なセキュリティチェックあり
- 45cm × 20cm × 30cm以上の大きさの荷物持ち込み不可(入り口では預けられない)
- 小さなリュックサックは持ち込みできるが背中には背負えない
- ベビーカーの持ち込み不可(入り口で預け出口で受け取り)
- 宮殿内の写真・動画撮影は禁止(ガーデンはOK)
- 宮殿内での飲食禁止(水はOK)
夏の一般公開チケットを予約する
毎年人気なので早めのチケット予約がおすすめです。
2024年夏のステートルーム一般公開は終了しました。
2025年のチケットがリリースされたら更新します。
4. 最寄り観光地とアクセス
バッキンガム宮殿周辺には、人気の観光地やイベントが沢山あります。
ぜひ、同時に訪れてみましょう。
イギリスの天気は変わりやすいので、レインコートや折りたたみ傘もお忘れなく!
地下鉄
- セント・ジェームズパーク駅
- ヴィクトリア駅
- グリーンパーク駅
- ハイドパークコーナー駅
バス:11, 211, C1, C10
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