【4つの国】連合王国イギリスを知る!【国の基本情報や気候も紹介】

このページでは連合王国であるイギリスの基本情報と共に、イギリスを構成する4つの国 (Four nations)について各国の特徴や気候を紹介しています。
EU離脱により日本との関係も変化しつつある「イギリス」という国について知ってみましょう。
1. 連合王国イギリス

観光や留学の地として人気のあるイギリスですが、イギリスという国についてどのくらい知っているでしょうか?
日本と同じ島国のイギリスですが、地球の反対側にあり歴史も文化も異なる日本で生まれ育った私達には、知っているようで知らないイギリスの顔は案外沢山あるかもしれません。
以下、「連合王国であるイギリスという国」について見ていきましょう。
正式国名と国の基本情報
日本では「イギリス」と呼ぶのが一般的ですが、「英国」や「UK」という言い方も耳にしたことがあるのではないでしょうか?
でも、イギリスの正式な国名って一体何なのでしょうか?
それは…
“United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland”
長いですね…w
日本語だと「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と訳されています。
「イギリス」という言葉は全く含まれていないイギリスの正式な国名ですが、日本で「イギリス」と呼ばれる所以は、その昔、ポルトガル人が来航した際にイギリスを「イングレス」と呼んでいたからなのだそうな。
以下、UKの基本情報もチェックしておきましょう。
国名 | グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 |
首都 | ロンドン(イングランド) |
人口 | 6733 万人/イギリス (2021年) 898.2 万人/ロンドン (2019年) ソース -世界銀行 |
国家元首 | チャールズ3世 (Charles III) |
首相 | キア・スターマー (Keir Starmer) 2024年7月5日~ |
ロンドン市長 | サディク・カーン(Sadiq Khan)2016年5月9日~ |
気候 | 西岸海洋性気候 |
通貨 | スターリング・ポンド (£, GBP, Pound Sterling) |
タイムゾーン | グリニッジ・メリディアンタイム (GMT+0) ブリティッシュ・サマータイム(GMT+1) |
日本との時差 | 通常時:マイナス9時間 (GMT+0) 夏時間:マイナス8時間(GMT+1) |
電圧 | 230V、50Hz |
2. イギリスを構成する4つの国々
正式な国名を見ても分かるようにイギリスは「連合王国」です。
すなわち「いくつかの国が一つになっている」ということですね。
こうなった所以には、長い歴史があるのでここでは割愛しますが、興味のある方はウィキペディアの「イギリスの歴史」を読んでみましょう。
現在のイギリスは次の4国 (four nations)から成り立っています。
- イングランド
- ウェールズ
- スコットランド
- 北アイルランド
ラグビーやサッカーなどのスポーツが好きな方には馴染みがあると思いますが、それぞれの国を代表するチームがあります。(オリンピックでは連合国「Team GB (Great Britain)」として出場しています)
*ちなみに「グレートブリテン」とは、イングランド、ウェールズ、スコットランドがある一番大きな島「ブリテン島」を指します。
各国の位置は↓地図で確認。
各国の国旗
「国」というからにはちゃんと各国の国旗もあります。

*北アイルランドの国旗に限っては、1972年まで使用されていた「アルターバナー」を紹介しています。現在は公式に使用されていませんが、一部のスポーツイベントでは北アイルランドとわかるように使用されることがあるようです。
ちなみに、イギリスの国旗「ユニオンジャック」は、「イングランドの縦横クロスの旗」と「スコットランドの青地に白のXの旗」と「アイルランドのSt Patrick’s Crossと呼ばれる白地に赤のXの旗」の3つを組み合わせて作られたのだそうな(なぜかウェールズの旗は含まれていませんが…)。
自治や言語
自治権は各国にあります。
例えばコロナ禍では、各国で異なるルールや措置が各自治政府により決められていました。
スコットランドの法、教育、裁判制度は他の3国とは独立しており、イングランドに次ぐ強い存在感があります。
そんなスコットランドでは、独立支持の声が昔から根強く、国内ニュースで度々話題に上ります。
イギリス全土で公用語として使われているのは「英語」ですが、ウェールズでは英語に加え、ウェールズ語も公用語として日常的な会話や道路標識などに使用されています。
ウェールズほどではなさそうですが、スコットランドやアイルランドでもゲール語やスコットランド語、アイルランド語などが未だ残っているのだそうな。
「イギリス人」と一言で言っても、各出身国のアイデンティティーを強く持つ人が多いので、国籍を聞き「British」ではなく「Scottish」「Welsh」などと答える人が多いのもイギリス人ならではの特徴と言えます。
3. 各地の気候

北海道よりも北の緯度に位置するイギリスの気候を「イングランドとウェールズ」、「スコットランド」、「北アイルランド」に分けて紹介していきます。
イングランドとウェールズ

首都のロンドン、オックスフォード、リバプール、マンチェスターなど広い範囲にわたるイングランドと、カーディフ、スワンジー、ニューポートなどがあるウェールズの気候は比較的穏やか。
偏西風の影響で東側は乾燥しており、暖流の影響からヨーロッパ大陸に近い南側は温かいです。でも、たまに雪が降ることもあります。

雨が多く「霧の町」とも言われるロンドンですが、実際の年間降水量は600mmほどであり、実際は東京の3分の1程度でしかありません。
雨が多いと言われる所以はおそらく、短時間降る突然の小雨の回数が多いからかもしれません。
もともとイギリスでの天候や気温は突然変わりやすい特徴がありますが、青空、雨、強風、雪などの全ての天候が一日の中でおこる、なんて日もあったりします。
スコットランド

エジンバラ城やネス湖などの観光地で人気のスコットランドは、北海道よりも緯度の高いイギリスの中でも北に位置しているため、極寒をイメージする人も多いかも知れません。ところが、スコットランドもまた、偏西風や暖流の影響により比較的穏やかな気候となっています。
夏の平均最高気温は約19度、平均最低気温は11度ほど。
冬の平均最高気温は7度、平均最低気温は1度。
イングランドやウェールズと比べると平均気温は下がりますが、冬と夏の気温の差が大きくないので1年を通して過ごしやすいと感じる人は多いかも知れません。
北アイルランド

神秘的な自然が魅力のアイルランド島、北端にある北アイルランドもまた、暖かな海流の影響から過ごしやすく、緯度のわりに穏やかな気候となっています。
ロンドンと比べると、北アイルランドの冬の降水量は少ないのだそうな。
夏の平均最高気温は18.5度、平均最低気温は10.6度。
冬の平均最高気温は7.6度、平均最低気温は2度ほど。
4. 最後に
いかがだったでしょうか?
一言に「イギリス」とは言っても、各4国が独自の文化を大切に保ちながら成り立っているのがとても興味深い国だと思います。
世界情勢が変化し私たちの生活も変わっていく中、今後、連合王国イギリスがどのように変化していくのかにも要注目ですね。
興味があれば、次の記事も参考にどうぞ。