ヒースロー空港からロンドン市内までの行き方【利点比較】
この記事では、各交通手段の利点や欠点を交えながら、ヒースロー空港からロンドン市内への行き方を紹介しています。
1. ヒースロー空港と市内の移動について
ヒースロー空港とロンドン中心地の距離はおよそ25km。
観光やビジネスで訪れる人が多いロンドンの交通網は充実しているので、ヒースロー空港から市内へのアクセスはスムーズです。
ヒースロー空港からの交通手段で一番良く利用されるのは「電車」ですが、電車の種類は3種類あります。
電車以外には、ロンドンバスやタクシーの他、コーチと呼ばれる大型バスも運行しています。
以下より、各交通手段の利点や欠点を盛り込みながら解説していきます。
2. 電車の種類と比較
前述した通り、ヒースロー空港から市内へ向かう電車には「3種類」あります。
- 地下鉄ピカデリーライン
- エリザベスライン
- ヒースロー・エクスプレス
【各電車の違い】(*イメージ)
- ピカデリーラインは「各駅停車」(青の地下鉄路線)
- エリザベスラインは「快速列車」(紫色のライン)
- ヒースロー・エクスプレスは「特急列車」(パディントン駅直通)
各電車の運賃比較
以下の運賃表は、ヒースロー空港 (Zone6)~ロンドン中心部 (Zone1)間を、オイスターカードを利用して乗車した際の大人片道運賃を紹介しています。
全ての電車はオイスターカードやタッチ決済で乗車できますが、ヒースロー・エクスプレスに限ってはオンラインの早割チケットもあります。
(2025年3月まで適用の運賃)
電車の種類 | 運賃 |
ピカデリーライン(地下鉄) | £5.60 |
エリザベスライン (空港~パディントン間) | £12.20 |
ヒースロー・エクスプレス (Single Anytime) | £25 |
ロンドン交通の乗車運賃について解説した記事もご参考にどうぞ
次は、各電車の利点と欠点を見ていきましょう。
ピカデリーラインの利点と欠点
ピカデリーラインを利用する利点は、何と言っても「運賃が一番安い」ということですが、「エレベーターのない駅がある」のが欠点です。
階段を使わずにホームから地上まで行くことが出来る、エレベーター (イギリスではLiftと呼ばれる)やエスカレーターのある駅は、TfLサイトのこの公式マップで確認できます。
ロンドンには親切な人が多いので、たとえ階段しかない駅で降りたとしても、大きな荷物があれば「必ず」誰かが助けてくれますが、重い荷物がいくつもある場合や乗り換えが必要な場合は地下鉄以外の交通手段を利用するほうが無難かもしれません。
エリザベスラインの利点と欠点
エリザベスラインを利用する利点は、市内中心部や東ロンドンへ「短時間で移動可能」ということと「全駅エレベーター完備」そして「エアコン完備」なので、大きな荷物があったり夏日でも快適に移動できるという点です。
欠点は、地下鉄と比べると運賃が高いことです。
空港からパディントン駅(Zone 1)までの所要時間は約30分です。
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ヒースロー・エクスプレスの利点と欠点
「ヒースロー・エクスプレス」の利点は、ロンドン中心地のパディントンまで15分で行けることです。荷物置き場が広く、エアコンも完備されているので早く快適に移動できるのが魅力です。
ただし他の交通手段と比べると運賃はかなり高いので、利用するなら早割チケットを事前に予約するのがおすすめです。
3. その他の交通手段
ここからは、電車以外の交通手段として次の3つを紹介します。
ロンドンバス
ロンドンのアイコン的存在の赤いバスは、ヒースロー空港からそれほど遠くない場所が目的地であれば便利ですが、ロンドンの中心部まで行くとなると乗り換えが必要で、かなり時間がかかるのでおすすめしません。
乗車料金は一乗車につき£1.75 (2025年3月まで適用の運賃)です。
ヒースロー空港 T2, T3にあるCentral Bus Stationから乗車できます。
コーチ
コーチとは中長距離バスのことで、ヒースロー空港からはロンドン市内だけでなく、英国各地へも運行しています。
ロンドン中心部への運賃は£6 ~ £15ほどで、大きな荷物を荷台に預け、楽々移動できるのが魅力。
ヒースロー空港 T2, T3にあるCentral Bus Stationの9~15のバス停より乗車できます
タクシー
ロンドン名物の「ブラックキャブ」の他、Uberなどのアプリベースのタクシーサービスも充実しているロンドン。
ヒースロー空港からロンドン中心部までの所要時間は交通状況にもよりますが45分ほど。
ブラックキャブの運転手は、試験をパスしたロンドンの知識豊かな認定ドライバーのため信頼と安心感がありますが、アプリベースのタクシー会社と比べると少々高いのが難点。
運賃は基本メーター制ですが、交渉も可能でカード決済ができます。
アプリベースのタクシーサービスには↓などがあります。
その他のタクシー会社(事前予約可)
最後に
ロンドン市内の交通(特に地下鉄)は、ストライキや工事による運休なども珍しくないため、利用の際は事前にCitymapper(iOS, Android)やTfLのジャーニープランナーなどでの経路&運行状況のチェックがおすすめです。
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素敵なイギリス滞在となりますように。